Bve制作環境を整える(バッチファイルの作り方)

テキストエディタについて

バッチファイルの作り方とは直接関係しないのですが、Bveの制作環境関連ということでテキストエディタについて1つ^q^
Bveデータ関連のテキストファイルはWindows付属のメモ帳で十分作れますが、個人的にはより高機能なテキストエディターを使うのがいいのではと思ってます。特にMapファイルでは、入力補完や構文の色分け・強調が強力で役に立つはずです。Mackoyさんの開発ブログでは、Notepad++が紹介されていました。BVEMap構文を入力補完させるためのファイルも既に用意されているので、自分で1つ1つ設定する手間もなくおすすめです。

バッチファイルの作り方

さて、本題はここからで、自分はBve路線データの制作に、テキストエディタやグーグルアース、計算機などのソフトと、マップファイルがあるフォルダ、写真フォルダを開いて作業しているのですが、これらをいちいちWindowsのメニューやタスクバーを1つ1つクリックして起動するのは非効率です。というわけで、これらのソフトウェアを1度のクリックで起動させるバッチファイルを作ることにしましょう^q^

基本的な作り方は、
start "" "起動したいソフトのフルパス"
と書いたら保存時に(ファイル名).batとするだけです。出来たファイルを実行すれば書いた内容が実行される仕組みです。Windows付属のメモ帳ユーザーの方は、保存するときに、ファイルの種類を「すべてのファイル」に設定してから保存しましょう。「テキスト文書」のままだとテキストファイル扱いのままになってしまいます。

64bitOSの場合、BVEであればインストール先を変えていない限り、
start "" "C:\Program Files (x86)\mackoy\BveTs5\BveTs.exe"
と書けばバッチファイルを実行させればBveが起動します。

32bitOSの場合は
start "" "C:\Program Files\mackoy\BveTs5\BveTs.exe"
で起動するはずです。

32bitOSか64bitOSかの確認は「コントロールパネル」の「システム」、システム欄のシステムの種類という項目で判別できます。もっともCドライブにProgram Files(x86)のフォルダがあるかないかを見れば一発…(もごもご

さて、この1行だけを書いて実行するのであれば有り難味は全くありませんが、
start "" "C:\Program Files (x86)\mackoy\BveTs5\BveTs.exe"
start "" "C:\Program Files (x86)\Google\Google Earth\client\googleearth.exe"
などと、2つ3つと続けて書いていくとバッチファイルの実行でこれらのソフトが一気に起動していきます。上のように書けばBveとGoogle Earthが起動するはずです。

フルパスの取得方法は、起動させたいソフト(実行ファイル)があるフォルダまで開いたら、エクスプローラーのアドレス欄を右クリックしてアドレスをテキストとしてコピーを選択するといいと思います。Bveの場合、Windowsのスタートメニューから「コンピューター」を開き、C:→Program files (x86)→mackoy→bvets5と開けば、bvets.exeがあるはずです。検索してもいいというか検索したほうが早い^q^
また、パスの部分にフォルダのパスを書いておけばフォルダが開きますし、テキストファイルやエクセルのファイル名を書けばこれらを開くこともできます。
さらに、Windows標準のプログラムの場合、フルパスを書かなくても起動するものがあります。
例えば、Windows標準の電卓の場合、
start calc
と書くだけでパスの記述なしに電卓が起動します。電卓の他にもエクスプローラならexplorer、メモ帳ならnotepad、ペイントならmspaintとするだけです。

ここまで色々書きましたが、これらはWindowsキー+Rなどで使えるファイル名を指定して実行で開くで使うコマンドと同じものです。
というかそもそもコマンドプロンプトで~とかそういうことです^q^

そんなこんなで、よく開くソフトやフォルダをこれでまとめて起動できるようにすれば、やりたいと思ったときにさっと制作に入ることが出来るのではないでしょうか。以上、基本的なバッチファイルの作り方でした!

補足説明など

上の説明で起動したいものの起動はできると思います。以下はバッチファイルについて補足他色々の説明です。

オプション

まず、パスを""で囲うのはパスに半角スペースがあるとそこでパスは終わったものとみなされてしまうためです。書き方を工夫すれば必要の無いものでもありますが、こうするのが一番わかりやすいので…^q^
startとパスの間はオプションで、この部分の""の意味は"タイトル"でタイトルバーに""内で設定したタイトルがつくというものです。""で囲ったパスがオプションの""と間違って解釈されてしまうためパスの前にこれをつけてあります。

ここで、オプションですが、
start /min "パス"
とすることで最小化した状態で起動することが出来ます。他にも色々なオプションがありますが、自分は最小化起動以外使ってないので詳細は調べてみてください。

文字コード

次に文字コードについてです。
Windows付属のメモ帳の場合、保存時の文字コードは標準でAnsiになります。厳密には違いがあるようですが、日本版のWindowsではこれはShift-JISとして保存されると考えて問題ありません。この文字コードで保存した場合はバッチファイルに何もする必要はありません。
しかし、UTF-8など別の文字コードでバッチファイルを保存したときに、パス名に日本語が使われている場合は、文字化けを起こしてしまうため起動できなくなります。そのため、バッチファイルの先頭の行に文字コードを変えるコマンドを入れる必要があります。
UTF-8で保存する場合は先頭行にchcp 65001と書いておく必要があります。もちろんShift-JISで保存してしまえばこんなことをする必要はありません。

コマンドプロンプト画面が邪魔なとき

バッチファイルを実行すると黒いコマンドプロンプト画面が出てきてしまいます。これがどうしても嫌だというときの解決法についてです。回避方法は色々あるようですが、そもそも自分があまり気にしてないのでこの方法だけ紹介しておきます。

まずは、バッチファイルのショートカットを作ります。
ショートカットの「プロパティ」を開いて、リンク先の欄のC:\などから始まるパスを""で囲って、""で囲ったパスの前に
C:\Windows\System32\cmd.exe /c
と追加します。/cの後ろにも半角スペースを入れましょう^q^
すると、リンク先欄の記述は
C:\Windows\System32\cmd.exe /c "バッチファイルのフルパス"
上のようになると思います。これは要するに、コマンドプロンプトを起動するものですが、/cオプションは後ろで指定した内容を実行し、実行後はコマンドプロンプトを終了させるというものです。
ここで、さらにプロパティで、実行時の大きさを最小化としておけば最小化された状態で実行され、実行後は自動的に終了するようになります。

自分は、バッチファイルをタスクバーに登録しようとしていたのですが、Windows7ではバッチファイルをタスクバーに表示させることができなくなったようで、ショートカットを作ってタスクバーに表示させたついでに最小化させて起動させることにしました。
ただ、タスクバーに表示させておいたら「想定外の起爆」が頻発したので、結局今ではスタートメニューに登録して一段踏ませてます^q^;