実践編ストラクチャを作る2

線路ストラクチャファイルを作る。…その前に。

前回のように画像の加工をほどほどに進めたら今度は線路のストラクチャファイルを作っていきます。…っと、その前に。
線路ストラクチャを大体どんな大きさにするかを考えておく必要があります。Bve2の標準ストラクチャを参考にしつつあれこれ考えた結果、下のように決めました。

BVE線路ストラクチャの図
↑自分の頭の中はこんな感じ。

レールについては50kgNレールを参考にしました。この規格のレールは標準的な路線で使われています。
新幹線や、通過本数が多かったり高速で走行したりする幹線では60kgレールが使われてたり、そもそもレール自体が内側に傾いて敷設されていたり、高規格路線だと道床厚25cm以上だったり25mあたり枕木は41~44本だったり砕石肩幅は40cm以上だったりと線路1つとってもいろいろと基準があります。
ですが、実物を作るわけでもないのでこんなものです。長さは他線が途切れないように0.5mの余裕をとりました。これなら曲線用に5分割するのも楽にできます。

線路ストラクチャファイルを作る。…今度こそ

では、早速制作に取り掛かります。
面は貼りたいほうからみて左回りに頂点を指定すればいいので頂点はどこから打とうと自由です。

レール編

まずは基準となるレール踏面(銀色の部分)をつくります。
軌間とはレールの内側と内側同士の間のことで、ここでは軌間1067mmのストラクチャを作るので、中心から左右に0.5335mにレール踏面の内側部分が、更にレール幅は0.065mにしたので左右0.5985mにレール踏面の外側部分がきます。というわけで、頂点を作って面を2つ張ります。
BVEストラクチャのレール踏面の面
↑レール踏面の面張りが終わったところ。赤くしておいてやんよ(ry

次にレールの側面を作ります。
レールの中央部分に高さ0.153mの面を作ります。レール踏面が基準、つまり0なので実際に入れる数字は-0.153mになります。
レールの中央部分はレールの踏面部分内側から0.065mの半分を足すので、0.5335(レール踏面内側)+0.065(レール踏面幅)/2=0.566
というわけで、中心から左右共に0.566mのところにレールの側面部分を作ります。
本当なら厚み0な訳がなくてちゃんと15mmの厚さがあるのですが、そんなところで頂点数を増やしても意味が無いので省略します。BVEにおいてバッサリ切り捨てることはとても大事なことです。
BVEストラクチャのレール側面の面
↑つまり、レール断面がT字型になるって訳です。

道床編

続いて、道床の部分を作っていきます。砕石を盛って斜面になっている部分です。
BVEストラクチャのバラスト部分
ただの斜めの四角形なので特に何も言うことはなかったのでした。

枕木編

最後に枕木部分を作ります。

CreateMeshBuilder
AddVertex, 1.2, -0.153, 25.5
AddVertex, 1.2, -0.153, 0
AddVertex, -1.2, -0.153, 0
AddVertex, -1.2, -0.153, 25.5
AddFace, 0, 1, 2, 3
GenerateNormals

…最早スクリーンショットを載せる意味を見出せなかった。もうただの四角形だし…。
決して手抜きだとか面倒になったからだとかではない(`・ω・´)
それはともかく、ひとまずこれで線路ストラクチャの形が出来上がりました。
今回は見やすくするためにSetColorで色を付けていますが、テクスチャを貼るのに邪魔になるのでSetColorはなくていいです。

>>実戦ストラクチャを作る3に続く