運転台を描く3

ほんとうのほんとうのほんとうに描く

前回もあれこれ余計なことを書きすぎました。ようやく運転台を描けそうです^q^
さて、初回では最初にサイズを決めてしまいましたが、最終的に2の累乗になればいいので、別にどんなサイズでも構わなかったんですね。最後の段階で縮小してしまえばいいわけで…。ごめんなさい^q^;

というわけで、キャンバスサイズは縦横5000pxくらいにして自分は描きます。なんでこんな巨大サイズなのかというと、「最後に適当に縮小すれば綺麗に見える」というのが大きな理由です。自分は半分に縮小しようと考えてます。
…後でわかったことですが、Bveの運転台画像ファイルは大きすぎると環境によって不具合を起こすそうです。Bve運転台画像ファイルは1枚あたり1024px四方までに留めておくのがベターとのことで、どうしても大きくしたい場合は複数の画像ファイル配置していく必要があるようです。運転台画像ファイル(パネルファイル)の配置についてはまた別の回でやります。そんな理由もあり、縦横5000pxで描いた運転台は最終的に1/4ほど縮小した上で使うことになりそうです。

下書きと下塗り

まずは各計器の位置や運転台筐体の線を描きます。
運転台を正面から撮った写真があれば貼り付けて、新規にレイヤーを作って上からなぞっていくのが確実です。ただ、運転席背後に窓がない車両の場合、本当に「なんとかする」しかありません。運転室見学で運転室に入れるのが一番いいし、廃車が出始めた形式ならシミュレーターなんかが置いてあることもあるかもしれません。自分は鉄道趣味誌に正面から運転台を撮った写真が掲載されていたのでスキャナーで取り込んでそれを参考に配置を決めました。
ああでもないこうでもないと下書きを繰り返して、もうこれでいいやと決めたりもしましたが^q^;

自分の場合、各種計器、モニターの位置、大きさを決めて、ガイドで印をつけ、パスをひきました。ちなみに、パスの本領は曲線にあるので自由自在にぐにゃぐにゃと使いこなせるようになると強くなれます(謎)。それはともかく、「ガイドにスナップ」を有効化すると正確にパスをひきやすくなると思います。選択範囲をパスにすることもできるのでうまく使っていきます。ただ、パスの時点では実際の線が描けている訳ではないので、線を描くためには「パスの境界線を描画」を使います。ここでアンチエイリアスが掛かると次の色塗りが面倒になるのでチェックを外しておきました。線幅は自分は1pxでやりました。

線の色を塗りたい色にして、塗りつぶしツールを使い、オプションは「透明領域を塗りつぶす」「類似色範囲」で塗りつぶします。塗りたい色とはいっても、どうせ陰影がついてくるとベースの色は再調整することになるので何色でも構わないです。実際、とまりの場合は赤とか青とかで塗りつぶしてます。どぎつい色で塗ると塗り残しが見つけやすくなって…というのは今回はあんまり関係ないかもしれません。

計器モニターのように完全に四角だったり円だったりするものは選択範囲で囲んでそのまま塗りつぶせばいいと思いますが、ここでもアンチエイリアスは掛けない方がいいと自分は思います。メニューの選択から「選択範囲の明確化」できっちり選択範囲の中だけを塗りつぶせるようになります。

と、下書きの線を作って修正を繰り返しましたが、パスから直接選択範囲を作れるのでそのまま塗りつぶすのもありだと思います。

運転台下塗り
↑下塗り終了時点。そして右下謎の塗り残し…^q^;

色が違うところはレイヤーを分けています。そこまで分ける必要はなかったかもしれませんが…^q^;
このあと、一番右の防護無線装置の部分について、防護無線装置本体が収まる枠の部分と装置本体にレイヤーわけする修正をしました。

レイヤーの構成

部品を1色でベターと塗ってもなぜか人間の目にはリアルに映らないので、この後は反射光や影をつけて各部品に立体感を付けていく作業になります。

影・ベース・反射のレイヤー基本構成
↑色塗りのレイヤー構成の例、下から順にベースで出来る影、ベース、反射とベースの影。

この辺はまとめて1枚のレイヤーにしてもいいと思いますが、自分の場合はレイヤーを分けた1つの部品につき、下から影、ベース、反射、影(!?)とレイヤーを重ねていくのでかなりのレイヤー枚数になります。なお、GIMPではメモリ使用量はレイヤーの大きさに比例するのでこのままレイヤーを増やすとかなりメモリ使用量を圧迫することになります。キャンバスの全体を占める部品は今のところないので、各々のレイヤーに描かれた絵が収まる程度の広さにそれぞれレイヤーサイズを縮めます。選択範囲ツールで適当に(雑に?)余白をとって、メニューのレイヤーから「選択範囲で切り抜き」をするとレイヤーが小さくなります。冷静に考えれば当たり前ですがレイヤー外に描画は出来ないので、描画したい場合はレイヤーサイズを大きくする必要があります。レイヤー外に描き込もうとしてるから描けないことに気付かないというパターンは結構多いです^q^;

どんどんレイヤーが増えていくのでレイヤー名は面倒くさがらず名前をつけておくといいと思います。自分の例を挙げると、緑で塗ってある部品はひさし横、ひさし上なんて付けてました。これらのレイヤーの上にひさし横反射、ひさし横影、ひさし横影2なんてレイヤーがどんどん増えていきます。レイヤーが増えてきたらレイヤーのグループ化でまとめてしまうと便利です。

上の画像のような陰影の付け方で運転台を描きましたが、上の例は雑すぎるだけで、反射と影の位置をよく観察してそれぞれの面積や色合いを調整すれば大体なんとかなるはずです。次回はもう少し詳しく実際の工程について書こうと思います。

>>運転台を描く4に続く